近年では、国内各地で集中豪雨が多発しています。とくに夏場には被害が大きくなりやすく、頭を悩ませている工場関係者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、集中豪雨対策としておすすめの「バイパス樋」をご紹介いたします。バイパス樋では、従来の雨樋ではカバーできなかった雨量を排水できるため、ぜひ本記事を参考に設置をご検討されてみてください。
集中豪雨が工場施設にもたらす被害
集中豪雨によって、工場施設はさまざまな危機にさらされます。まずは想定される被害について確認しておきましょう。
事故が発生する
集中豪雨による二次災害として、河川が氾濫する可能性があります。従業員の生命に危険をもたらすため、とくに川沿いに立地する場合には注意が必要となるでしょう。勤務時間中の事故は労災として認定される可能性が高く、企業としては最大限の安全配慮が求められます。
工場施設が破損する
強烈な雨風によって、工場施設の一部が破損してしまうことも考えられます。最悪の場合は雨漏りが発生して、施設内部にある機器や製品にまで影響を及ぼす恐れもあるでしょう。また、雨漏りは放置しておくと錆の原因になり、屋根や壁の劣化を早めてしまうので注意が必要です。
生産が停止する
雨漏りの被害が大きければ、生産稼働を停止せざるを得なくなります。機器が濡れてしまえば漏電の危険性があるほか、材料や納品物が濡れてしまえば商品価値が大きく低下してしまうでしょう。しかし、修理が終わるまで生産を停止した場合、補填費用や機会損失費用などが大きく膨らむ可能性があるので、できるだけ避けたいところです。
工場で実施するべき水害・浸水対策については下記記事もご確認ください。
工場で実施するべき水害・浸水対策8選!おすすめの工事やポイントも紹介
屋根上にある「雨樋」の重要性
雨水から工場施設を守るために、屋根や外壁には「雨樋(あまどい)」が取り付けられます。雨樋は、屋根から地面にかけて雨水を排水することで、屋根の崩壊や雨漏りの発生を防ぐ役割を果たしています。安全性の観点から、多くの工場施設で設置されているでしょう。
雨樋にはいくつか種類がありますが、代表的なものは下記2つです。
・軒樋(屋根の軒先に設置されるもの)
・谷樋(屋根と屋根の間に設置されるもの)
軒樋には、素材の軽い「塩化ビニール製」や、耐久性の高い「ガルバリウム鋼板」などが用いられます。また、谷樋には、サビに強く耐久性に優れた耐酸被覆鋼板が用いられます。しかし、近年多発している集中豪雨の降水量を建設当時には想定しておらず、集中豪雨時にオーバーフローを起こす事例が増えているのが実情です。
雨樋が破損すると、雨漏りの原因となる錆やヒビ割れが発生してしまいます。放置したままだと被害面積が大きくなり、かえって修理費用が膨らんでしまうでしょう。実際に近年では、通常の雨樋では排水しきれないほどの集中豪雨が発生しており、改修や増強をご検討される工場関係者の方が増えてきました。
雨樋を改修・増強するタイミング
雨樋の改修・増強は、下記のタイミングで検討しましょう。
※屋根や外壁に登ると事故につながる可能性があります。工事を検討する場合は、必ず専門業者に依頼をしてください。
周辺地域で集中豪雨が増えている
周辺地域で、集中豪雨が増えている場合にはとくに注意が必要です。たとえば都市部では「ヒートアイランド現象(※1)」が起こりやすく、集中豪雨の原因となる積乱雲が発生しやすい傾向にあります。地球温暖化による異常気象から、集中豪雨は年々多発していくことが想定されますので、今のうちから対策をしておくと安心です。
※1:排気ガスやアスファルトなどが原因で気温が高くなる現象のこと
ヒビ割れが発生している
既にヒビ割れが発生している場合は、今すぐに改修工事を行いましょう。ヒビ割れの部分から雨水が侵入して、雨漏りが発生してしまいます。雨樋の改修工事には「部分補修」「部分交換」「全交換」など、状況に応じてさまざまな工事方法が提案されますが、基本的には「全交換」がおすすめです。一部で発生したヒビ割れは、全体へ連鎖することが多く、とくに安全性の求められる工場施設では最大限の配慮が必要になるためです。
雨水が溢れかえっている
既に雨水が雨樋から溢れかえっている場合は、土砂や落ち葉が詰まっている可能性が考えられます。一度溢れかえった雨樋は、破損や歪みが生じている場合があり、念のため専門業者に点検をしてもらうのがおすすめです。
綿半ソリューションズが提供する「バイパス樋」とは
雨樋の改修・増強には、綿半ソリューションズが提供する「バイパス樋」がおすすめです。雨水を分散させる「バイパス樋」を設置して、排水許容量を増やすことで、既存の谷樋への負担を抑えられます。
■バイパス樋 設置前
・雨水が谷桶に一極集中してしまう
・集中豪雨時には、雨水が谷桶から溢れ出でてしまう
・雨漏りが発生して、室内にある工場機器や製品への被害が想定される
■バイパス樋 設置後
・雨水を建物の外へ迂回させる
・集中豪雨時に、雨水が谷樋に一極集中することを防ぐ
・室内にある工場機器や製品を守り、安定的な生産稼働を実現できる
工事費用の目安は1mあたり約35,000円。当社(綿半ソリューションズ)が保有する特許技術なので、安心して工事をお任せいただけます。お問い合わせをいただければ、無料で現地調査に伺います。屋根と雨樋の大きさ、周辺地域の降水量などを考慮したうえで、設置可否・設置本数をご提案いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
▼実際の施工事例はこちら
・自動車関連工場(滋賀県)
・特殊車両製造工場(神奈川県)
バイパス樋を設置するメリット
バイパス樋の設置をご検討されている方に向けて、設置のメリットをご紹介いたします。
屋根の故障を防ぎ、修理費用を浮かすことができる
雨樋が故障してしまうと、雨水が侵入して屋根の腐食が進んだり、雨漏りが発生したりする恐れがあります。状況がひどい場合には、下記のような工事が必要となるでしょう。
①カバー工法
既存の屋根上から、新しい屋根を設置する工事方法のことです。屋根を二重にすることで、断熱性や防水性を高める効果があります。
■1平米あたりの費用相場
・波形スレート:8,000円〜10,000円前後
・折板屋根:5,000円〜8,000円前後
②葺き替え
既存の屋根を撤去して、新たに屋根を設置する工事方法のことです。撤去費用はかかりますが、耐久性が高い新品の屋根を設置できます。
■1平米あたりの費用相場
・波形スレート:24,000円〜30,000円前後
・折板屋根:13,000円〜18,000円前後
もちろん屋根には寿命があるため、いずれ工事が必要になるタイミングが来るでしょう。しかし、バイパス樋を設置すれば、屋根が故障するリスクが減り、予期せぬ工事(出費)を防ぐことができます。
操業を止めずに工事を実施できる
屋根工事のために操業を止めてしまうと、売上の機会損失や従業員への給与補填など、さまざまな問題が発生するでしょう。しかし、バイパス樋の設置は屋内に足場を組むこともなく、工場の操業を止めずに工事を実施できます。綿半ソリューションズにお任せいただければ、独自の技術と経験をもとに、短期間で施工を完了いたします。
集中豪雨対策なら綿半ソリューションズにお任せください
工場関係者のなかで、集中豪雨対策をご検討されている方がいらっしゃれば、まずは綿半ソリューションズにご相談ください。当社は1983年に施工を開始して以来、合計600万㎡以上の屋根工事に携わって参りました。独自の開発施設「綿半技術センター」では、工法の開発・改良に日々取り組んでおり、技術力では他社には負けない全国トップクラスの実力を誇ります。
集中豪雨対策としては、本記事でご紹介した「バイパス樋」のほか「防水板」や「雨水貯留浸透槽」の設置もご提案しております。
■防水板
・大雨・洪水時に施設内への浸水を防ぐものです。通常時は床面内に格納されていますが、水害時には自動で作動します。
■雨水貯留浸透槽
・雨水が河川や下水道に大量流出することを防ぐものです。水を一時的に地下に溜めたり、浸透させたりできます。
お客様からご相談をいただければ、まずは無料で現地調査に伺います。少しでもご興味のある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。