工場・倉庫が雨漏りしたときの対策とは?
原因や応急処置についても解説

工場・倉庫で雨漏りが発生すると、火災の原因になったり、設備が故障したりなど、さまざまな事故に繋がります。
原因を特定するために、改修の専門業者への依頼が必要です。
本記事では、工場・倉庫が雨漏りした際の対処法について、業者の選び方や改修費用の相場まで詳しくご紹介いたします。

工場・倉庫が雨漏りしてしまう原因

工場・倉庫が雨漏りしてしまう原因

工場・倉庫の屋根が雨漏りしてしまう原因は大きく2つあります。台風や集中豪雨などの非常時を除き、雨漏りが発生した際には下記2つの原因を調査してみましょう。

屋根の経年劣化

まず1つ目の原因は屋根の経年劣化です。屋根は外面に露出しているため、時間が立つに連れて強度は下がってきます。たとえば最近の屋根でよく見かける折板屋根(※)の場合、耐用年数は約20〜30年です。それ以上使用すると破損が生じて雨漏りがしやすくなるため、定期的にメンテナンスを行う必要があります。

※折板屋根とは
ガルバリウム鋼板等の金属素材を大きな波型に成形した屋根材。軽量だが強度が高く、近年では多くの屋根に採用され始めた。屋根の下板地が不要なため工事期間が短く済むのが特徴。


▶ 折板屋根について詳細はこちら


ボルトの錆

次に2つ目の原因はボルトの錆です。錆びると屋根が腐食し、隙間から雨水が侵入してきます。また、波形スレート(※)の屋根を採用している場合、ボルトの錆による腐食やひび割れによって、雨漏りする可能性も考えられます。ボルト部分も屋根と同じく、外面に露出するものであり、雨や紫外線などの影響からどうしても錆は避けられません。こちらも定期的な確認とメンテナンスが必要です。

※波形スレートとは
セメントと繊維で作られた波型の板。安価だが耐久性に優れている点が特徴。2004年以前に作られたものはアスベストが含まれているため処分時には注意が必要。



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工場・倉庫が雨漏りしたときの応急処置

工場・倉庫が雨漏りしたときの応急処置

工場・倉庫の屋根が雨漏りした場合には、雨水で設備が壊れたり、製品が濡れてしまったり、漏電によって火災が起きたりするリスクも考えられます。応急処置の方法としては、原因となる部分を「防水テープで塞ぐ」「ビニールシートを被せる」などが代表的ですが、屋根上作業は非常に危険です。特に波形スレートは、劣化すると非常にもろく、直接乗ってしまうとひび割れて落下してしまう労働災害や死亡事故の可能性もあります。すぐに専門業者に連絡し、工場・倉庫の大切な設備や製品が雨水に晒されている場合は、可能であれば移動させると安心でしょう。

工場・倉庫雨漏りの補修方法

大波スレート

工場・倉庫雨漏りの補修方法

スレート屋根は経年による劣化や、風や飛来物からの損傷等が原因となり漏水が発生します。
シーリング材やコーキング材で補修することもありますが、劣化によって割れているスレートは、当然人の体重でも乗ると割れて落下する危険性があります。
かならず専門業者に依頼しましょう。
また、補修して時間の経ったシーリング材やコーキング材が切れて、再び漏水するケースも多くあります。
根本的な解決を目的とする場合は、屋根の上から新しい屋根を取り付けるカバー工法をおすすめします。

折板屋根

折板屋根

折板屋根は錆が原因で漏水することが多くあります。
錆は建物の美観を損ねるだけでなく、進行が進むと屋根材内部まで浸食し、屋根材に穴を開けることもあります。
部分的な錆の補修は、錆を除去して錆止め塗装を施します。
全面に錆が出ていたり、錆が除去できないほど浸食している場合は、カバー工法や葺き替えでの施工となります。
錆の状態を適切に判断できる専門業者へ依頼をしましょう。

外壁

外壁

雨漏りは屋根だけが原因ではなく、外壁から発生していることもあります。
窓やドア廻りのシーリング材が紫外線や風雨による劣化でひび割れて漏水している場合、シーリング材を打ち直して補修します。
外壁材の錆が進行してしまい漏水している場合は、屋根の雨漏りと同様に錆止め塗装で補修できますが、錆の状態によりカバー工法や葺き替えとなる場合もあります。

外壁

樋からの漏水に多い原因は、苔や落葉などによる詰まりです。
定期的に劣化や変形がないか点検をおこなったり、排水溝を掃除するなどのメンテナンスをおこなうことで漏水のリスクを下げることができます。
枯葉や落葉よけネットを樋に設置しておくことで詰まりを抑制することも可能です。
安全な位置からの点検が難しい場合は、専門業者に依頼しましょう。

その他、防水に関する費用や修理方法などについては、あわせて下記記事をご覧ください。
工場の屋根の防水工事にかかる費用や修理方法を解説

雨漏りの専門業者を選ぶポイント

雨漏りの専門業者を選ぶポイント

雨漏りが止まったからといって、そのまま放置するのは絶対に避けてください。雨漏りを放置しておくと、例えば屋根裏に雨水が広まって電気配線に触れてショートするなどの事故にも繋がりかねません。必ず専門業者に依頼するようにしてください。

しかし、専門業者を選ぶ際にもいくつかポイントがあります。なかには悪質な業者も紛れ込んでおり、低品質なサービスや詐欺などの被害に合う可能性も0ではありません。また、遮熱などの効果も業者によってさまざまなので、専門業者はしっかりと選定する必要があります。

少なくともこれから紹介する3つのポイントは確認するようにしましょう。

建築業許可証があるか確認する

施工価格が500万円を超える場合、建築業法上では国土交通大臣や都道府県知事が許可した資格「建築業許可証」が必要です。とくに工場・倉庫の屋根を修理する場合、面積によっては修理金額が高くなる可能性もあるため、予め建築業許可証を持つ業者に依頼しておくと良いでしょう。また、大きな施工ができるということは、それだけ信頼のおける業者であるとも考えられるので、参考程度に確認することをおすすめします。

過去の実績から選ぶ

公式ホームページや口コミなどを参考にして、過去の修理実績から選ぶのもおすすめです。実績のある専門業者だと費用は高くなる可能性もありますが、その分だけサービスや修理のクオリティが高いと考えられます。屋根は工場・倉庫の稼働を左右するものですので、最安の専門業者を選ぶのではなく、許容できる費用内で、できるだけ実績のある専門業者を選びましょう。

サーモグラフィによる雨漏り調査が行えるのかを確認する

専門業者に依頼をすると、修理の前に雨漏りの原因調査が行われます。この際に、目視で調査をすると原因の特定が担当者の推測に留まり、最悪の場合は適切な修理が行われず、再び雨漏りが発生する可能性も考えられます。一方で、原因調査を目視ではなくサーモグラフィで行う場合は、目視よりも正確な調査が可能です。赤外線による温度変化で、雨漏りの侵入経路を特定できるため、可能であればサーモグラフィ調査を行っている専門業者に依頼するようにしましょう。

雨漏り修理の費用相場

雨漏り修理の費用相場

雨漏りの修理を業者に依頼する場合、費用相場が気になる方もいるでしょう。ボルトの錆が原因であれば簡易な修理で済みますが、屋根自体に問題がある場合は大掛かりな修理が必要です。主に下記3つの修理方法がありますが、それぞれ費用相場は異なります。

  • 塗装工事
  • カバー工法
  • 葺き替え

修理方法ごとの特徴や費用相場を詳しくご紹介いたします。
※実際の費用は、工事会社・工事内容・工事時期によって変動しますので、あくまで目安としてご確認ください。

塗装工事

塗装工事は雨漏りの対処ではなく、メンテナンスとして行われることが多いです。屋根表面の汚れを取り除き、上から塗料や防水コーティングを行います。防水機能は数年で切れると言われているため、定期的にメンテナンスするようにしましょう。

  • 1平米あたりの費用相場
  • 波板スレート:5,000円〜8,000円前後
  • 折板屋根:4,000円〜7,000円前後

カバー工法

カバー工法では、屋根の上から新しい屋根を取り付けます。今ある屋根の処分が不要なため費用は比較的安く収まる点が特徴です。一方で、屋根が重くなることから修理不可な建物もありますので、注意が必要です。

  • 1平米あたりの費用相場
  • 波板スレート:8,000円〜10,000円前後
  • 折板屋根:5,000円〜8,000円前後

葺き替え

葺き替えでは、屋根を一度撤去したうえで新しい屋根を設置します。処分費用はかかりますが、屋根が新しくなることで耐用年数が高まるので、ご予算に余裕があればご検討ください。

  • 1平米あたりの費用相場
  • 波板スレート:24,000円〜30,000円前後
  • 折板屋根:13,000円〜18,000円前後

工場・倉庫の雨漏り修理なら綿半ソリューションズがおすすめ

工場・倉庫の雨漏り修理なら綿半ソリューションズがおすすめ

屋根のお困りごとは、綿半ソリューションズがおすすめです。1995年の創業以来、全国各地で修理を行っています。また、独自の開発施設である「綿半技術センター」にて、工法の改良や新工法の開発も行っており、常に最新の技術を提供しています。

操業を止めずに修理が可能

綿半ソリューションズが提供するWKカバー工法は、工場・倉庫内にある設備や製品を移動する必要もなく、工場・倉庫の操業を止めずに修理を実施できます。急な工事でも、従業員や取引相手に迷惑をかける心配もありません。

費用を抑えられる

WKカバー工法では、屋根の撤去が不要なため費用を安く抑えられます。とくに2004年以前に作られた波板スレートの場合はアスベストが含まれており撤去費用が高くなるため、状況にもよりますがWKカバー工法が適していると考えられるでしょう。

工期が短く済む

既存の屋根を撤去する必要がないため、工期も短く済みます。また、綿半ソリューションズの修理では、既存の外装に穴を開けない「インダイレクト工法」を採用しており、粉塵の抑制や漏水の防止が可能です。お客様の操業を可能な限り普段どおりに行っていただきたく、最大限の考慮をして修理させていただきます。

綿半ソリューションズに少しでも興味がある方は、ぜひ資料請求もしくはお問い合わせをしてみてください。

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