工場や倉庫の屋根は日々過酷な環境にさらされているため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
						中でも、屋根の塗装は外観を綺麗に保つだけでなく、遮熱や防水といった機能を強化しつつ施設の寿命を延ばす重要な役割を果たしています。
						しかし、塗りなおす時期や費用の相場を知らないと適切な対応ができず、思わぬ損失を招くことも。
						本記事では屋根塗装のメリットや適切な時期、費用について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
					
工場・倉庫の屋根の塗装が必要な理由
 
					
						工場・倉庫の屋根を塗装しなおすと、次の効果があります。
						●	美観効果
						●	遮熱効果
						●	防水効果
  
						屋根が古くなってきたと感じたら、これらの効果が薄まっている可能性が高いため、塗装を検討しましょう。
					
美観効果
						工場や倉庫の屋根は雨風に晒されているため、時間が経つにつれて汚れや退色が目立ってくるようになります。
						そんなときに屋根を塗装すると建物全体の見栄えがよくなり、清潔感や信頼感を与える外観になります。
						周囲の企業に「あの工場は手入れされているから余裕があるのだろう」という印象を与える効果も。
						周囲の環境との調和を図りやすくなり、企業イメージの向上にも繋がります。
					
遮熱効果
						遮熱塗料を使って塗装すれば、太陽光を反射して建物内部の温度上昇を抑える効果も期待できます。
						特に夏場に効果的で、冷暖房費の削減や省エネルギーにも繋がります。
						室内環境が快適になれば、従業員の作業効率アップや設備の劣化防止にもなるでしょう。
						屋根塗装による遮熱効果は、長期的に見て経済的なメリットがあります。
					
防水効果
						屋根塗装は、雨水の浸入や漏水を防ぐ役割もあります。
						特に経年劣化で塗膜が傷んでいる場合、新たに塗装を施すことで屋根材の劣化を遅らせ、建物全体の寿命を延ばすことが可能です。
						また、防水効果のある塗料を使用することで、ひび割れや錆の発生も抑えられます。
						建物を安全に保つためにも、定期的に屋根の塗装を見直しましょう。
					
工場・倉庫の屋根の塗装時期を
見極める方法について
					 
					
						塗装したほうがメリットがあることはわかっているものの、どのタイミングで塗装工事を行うべきか悩んでいる方も多いでしょう。
						屋根の塗装工事は、次のような異変が見られたら早急に検討してください。
    
						●	変色や退色
   
						●	鉄部で錆の発生
   
						●	塗膜の浮き・膨れ
   
						●	塗膜の剥がれ
   
						●	チョーキング現象
   
						これらの症状を放置すると、雨漏りの原因になることがあります。
					
変色や退色
		
						屋根の塗装は紫外線や雨風などの影響を受けやすく、時間が経つにつれて変色・退色が起こることがあります。
						屋根全体の色が褪せてくると、建物そのものが古びた印象になってしまいます。
  
						工場や倉庫など、外観が企業イメージに関わる建物では、このような劣化は避けたいものです。
						変色や退色が目立つようになったら、塗装の塗り替えを検討するサインといえるでしょう。
					
鉄部で錆の発生
	
						屋根に鉄材が含まれている場合、錆の発生は避けられない劣化現象の一つです。
						錆が進行すると、建物全体が手入れされていないような、かなり古びた印象に。
						錆は放置すると広がりやすく、構造的な強度を損なう原因にもなります。
						錆が見られた場合は除去したうえで防錆塗料を施すなど、早めの対策を講じることが建物の寿命を延ばす鍵となります。
					
塗膜の浮き・膨れ
		
						塗膜が部分的に浮いたり膨れたりしていたら、塗装が劣化しているサインです。
						この現象は、屋根材の湿気や塗膜の密着不良が原因となることが多いです。
						放置すると塗膜の剥がれや雨水の浸入につながり、建物全体の耐久性まで低下するリスクがあります。
						塗膜の浮きや膨れが見られたら、早急に専門業者に点検してもらい、メンテナンスを行いましょう。
					
塗膜の剥がれ
		
						塗膜の寿命が尽きた場合や、施工不良、あるいは環境的な要因によって塗膜の剥がれが起こることがあります。
						塗膜が剥がれると、屋根の保護機能が著しく損なわれてしまいます。
						剥がれた部分から雨水が侵入すると屋根材が腐食しやすくなり、さらなる修繕が必要になる可能性も。
						早めに対処することで修理費用を抑えられるケースが多いため、修繕を先延ばしにしないよう気をつけましょう。
					
チョーキング現象
		
						屋根を触ると白い粉が手に付着する現象を「チョーキング現象」と呼びます。
						これは塗膜の劣化が原因で、塗料の成分が分解され表面に粉状の残留物が現れてチョークのようになっているものです。
						チョーキング現象が見られたら塗膜の機能が低下している可能性が高く、遮熱性や防水性が落ちていると考えられます。
						チョーキング現象は塗装を更新すべきタイミングであることを示す重要なサインです。
					
工場・倉庫の屋根の塗装費用
 
					
						工場や倉庫の屋根塗装費用は一般的に1平方メートルあたり4,000円から8,000円程度といわれています。
						塗料の種類や耐用年数、さらに建物の規模によっては費用は500万円〜1,000万円以上になることも。
						塗装面積・屋根の材質・塗料の種類・作業時間によって変動する具体的な見積もりは現地調査を依頼することが大切です。
					
塗装以外にもある!
工場の屋根に付加価値を期待する場合のケース別対処法
					 
					
						ここからは屋根を塗装し直すだけでは改善が見込めないケースの対処法をご紹介します。
    
						●	遮熱効果を期待する場合
   
						●	防水効果を期待する場合
   
					
遮熱効果を期待する場合
		
						屋根の遮熱効果を上げたいなら、屋根や外壁に遮熱塗料を施しましょう。
						遮熱塗料は太陽光を反射し、建物内部への熱の侵入を防ぎます。
						特に真夏の工場や倉庫では直射日光による室温上昇で困っている場合、遮熱塗料を活用することで空調効率アップが期待できます。
						初期費用を抑えつつ光熱費の削減効果も見込まれるため、費用対効果の高い遮熱方法を探しているなら、遮熱塗料を使ってみましょう。
						なお塗料以外に、遮熱シートを施す方法もあります。工場の断熱・遮熱についてもっと知りたい方は、次の記事もご覧ください。
						関連記事:工場の断熱対策4選!
					
防水効果を期待する場合
	
						屋根に防水効果を期待する場合、塗膜防水・シート防水・アスファルト防水などの工事を行いましょう。
						防水工事は屋根の劣化や雨漏りを防ぐために効果的で、建物の寿命を延ばすことも可能です。
						防水工事を行わずに雨漏りを放置すると、設備の腐食・漏電・稼働停止といった深刻な問題に発展するリスクがあります。
						雨漏りが気になる箇所があるなら、次の記事を参考にして早急な対処を行ってください。
						関連記事:工場の屋根の防水工事にかかる費用や修理方法を解説
					
カバー工法による遮熱・防水対策の事例
						弊社での、塗膜防水の事例を紹介します。
						金属屋根用の防錆対策に優れた塗膜防水MYルーファーによる防錆防水工法です。
						屋根の荷重負担を掛けられない場合に有効です。
						高い耐久性・耐候性に加え、弾力性も有するため、温度変化による屋根の伸縮にも追従して表面の割れを抑えます。
					
 
					まとめ
 
						
						今回は、工場・倉庫の屋根を塗装し直すメリットやタイミング、費用など詳しく解説しました。
						自社の工場や倉庫の屋根を毎日見ていると劣化に気づきにくくなってしまいますが、近隣の方や時々訪れる外部の方には意外と見られているものです。
						これを機に屋根の状態を見直して工場、ひいては企業のイメージアップに繋げましょう。
						塗装だけでなく、工場の屋根の状態から見直して適切なメンテナンスを行いたい方はお気軽にお問い合わせください。
						弊社は600万㎡を超える全国トップクラスの屋根改修実績があります。
						自動車関連工場を中心に継続的に改修工事をさせていただくことが多く、安全性を評価されてお客様に選ばれ続けている事実もあります。
						根本的に屋根改修を行うのであれば、ぜひ綿半ソリューションズにご相談ください。
						

 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					