工場や倉庫で最も多い修理依頼の原因は「雨漏り」です。
特に築10年以上になると雨漏りが発生しやすくなります。
当記事では、倉庫の屋根が雨漏りして困ったときに知りたい原因と対策を詳しく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
倉庫の屋根が雨漏りする3つの原因
倉庫の屋根が雨漏りする原因として、主に以下の3つが考えられます。
● ボルトの錆
● 屋根材の変形・劣化
● コーキング部分の経年劣化
ボルトの錆
屋根材を固定するボルトが雨風や経年劣化によって錆びてしまうと、徐々にゆるんでくることがあります。ボルト穴に隙間ができると雨水が侵入したり、錆びで肥大化したボルトのせいでひび割れが発生したりして、雨漏りが発生します。
金属屋根の場合は、ボルトからの錆びが移って屋根材が腐食する「もらい錆び」という現象が起こることも。
スレートのような丈夫で耐久性に問題がない屋根材でも、ボルトの劣化には注意が必要です。
屋根材の変形・劣化
屋根材が劣化して耐久性が落ちたり、台風などの強風で変形したりすると、できた隙間から雨漏りすることがあります。老朽化が進んだ屋根の場合、自然災害によって被害が一気に拡大し、建物が操業不能になるケースもあります。
できれば定期的なメンテナンスで屋根を健康な状態に保つのが理想です。
コーキング部分の経年劣化
屋根を固定するビスに用いられているコーキングが劣化すると、雨漏りすることがあります。コーキングとは、気密性や防水性を高めるために使用される、ゴム状のチューブを絞って使用する建材です。
劣化するとひびが入ったり崩れたりして、そこから雨漏りが発生します。
コーキングの劣化は発見しにくいため、専門業者に定期的に点検してもらいましょう。
倉庫の屋根の雨漏り対策【応急処置】
ここからは業者が作業に入るまでの応急処置を紹介します。
● 下にバケツを置く
● ビニールシートを被せる
● コーキング材でひび割れを埋める
応急処置をしたら、できるだけ早く業者に補修を依頼しましょう。
下にバケツを置く
応急処置としてバケツを使用する場合、雨漏り箇所の真下にビニールシートなどの防水シートを敷き、その上にバケツを設置しましょう。バケツを放置すると水が溢れてさらに被害が広がる恐れがあるため、バケツに水が溜まったら、定期的に空にします。
バケツが大きすぎると扱いづらく、小さすぎると水が溢れてしまう可能性があるので注意が必要です。
ビニールシートを被せる
ビニールシートを使用する場合は、雨漏り箇所をしっかりと覆うために、適切なサイズのビニールシートを用意します。水の漏れ具合を確認しやすくするため、透明なビニールシートが望ましいです。
ビニールシートの端は、壁や天井にしっかりと固定し、テープなどで補強して水が漏れ出ないように密閉します。
漏れ箇所の周辺に隙間ができないよう、必要に応じてテープなどで補強しましょう。
コーキング材でひび割れを埋める
コーキング材を使用する場合は、まずひび割れの原因を特定し、その部位をきれいに清掃します。汚れや油分が残っていると、コーキング材がうまく接着しないためです。
水に強くしっかりと固まるタイプのコーキング材を用いてひび割れを丁寧に埋めたら、コーキング材を乾燥させ、水が漏れ出ないことを確認します。
乾燥時間はコーキング材の種類や気温によって異なるため、説明書をよく読んでください。
倉庫の屋根の雨漏り対策【根本対策】
業者による3つの根本的な解決方法と、それぞれの費用相場を紹介します。
解決方法は以下の通りです。
● カバー工法
● 葺き替え
● バイパス樋を設置する
カバー工法
コストを抑えたいならカバー工法がおすすめです。屋根の上に新しい屋根を被せるので、今ある屋根の撤去費用と工数が省けます。
屋根が二重になることで断熱性アップも期待できます。
さらに、綿半ソリューションズのWKカバー工法なら倉庫の内部に影響を与えずに作業できるため、荷物を移動する手間が省けるメリットも。
一部、カバー工法では対応できない屋根がある点だけ注意しましょう。
屋根の種類 | 1平米あたりの費用相場 |
---|---|
波形スレート | 8,000円〜10,000円 |
折板屋根 | 5,000〜8,000円 |
葺き替え
既存の屋根を撤去して新しく屋根を設置する方法が「葺き替え」です。屋根が新しくなることで、耐用年数が長くなり、メンテナンスも楽になります。
屋根材の処分費用がかかるため、工事費用が高額になる点だけデメリットとして認識しておきましょう。
屋根の種類 | 1平米あたりの費用相場 |
---|---|
波形スレート | 24,000円〜30,000円 |
折板屋根 | 13,000円〜18,000円 |
バイパス樋を設置する
集中豪雨が発生しやすい地域なら「バイパス樋」の設置をおすすめします。バイパス樋とは、大量の雨水を建物の外側に巡回させることで雨水を分散させられる、
綿半ソリューションズが提供する特許技術を詰め込んだ雨樋です。
倉庫の操業を止めずに屋根の上だけで解決できるため、工事に伴う負担がほとんどないことも魅力の1つです。費用目安は以下の通りです。
1mあたりの費用 |
---|
35,000円 |
倉庫の屋根の雨漏りを直す業者の選び方
倉庫の屋根の雨漏りを直す際に、どの業者に依頼すべきか迷った際には、次の基準を参考にしてみてください。
● 建築業許可証を保有しているか
● サーモグラフィを使った調査ができるか
● 実績を公開しているか
建築業許可証を保有しているか
500万円を超える工事を行う場合、国土交通大臣・都道府県知事が許可したことがわかる「建築業許可証」が必要です。許可証を持っている業者は、法令を遵守し一定の基準を満たした工事を行うことが求められるため、信頼性の高い業者である可能性が高くなります。
屋根の修理は500万円を超えるケースも多いので、必ず許可証を保有している業者か確認しましょう。
サーモグラフィを使った調査ができるか
雨漏りの原因調査は、目視で行う業者とサーモグラフィを使う業者があります。より正確な原因特定のために、サーモグラフィを使った調査ができる業者を選びましょう。
サーモグラフィとは、物体から発する赤外線を検知して、その物体の温度を映像化する技術です。
雨漏りしている部分は周りと温度が違うため、サーモグラフィで簡単に見つけられます。
目視での調査は経験豊富な職人でも見落としの可能性があり、雨漏りの本当の原因を見逃してしまうリスクがあるため、おすすめできません。
実績を公開しているか
公式ホームページや口コミサイトなどで、検討中の業者の施工実績を確認しましょう。優良業者は、実績を公開することで顧客の信頼を獲得しています。
仮に費用だけで業者を選ぶと、技術力や経験が不足している業者に依頼してしまう可能性があり、短期間で雨漏りが再発してしまうリスクがあります。
倉庫の屋根は、倉庫の稼働を左右する重要な部分なので、利用者の声を調べて信頼できる業者を選びましょう。
倉庫の屋根の雨漏り対策なら綿半ソリューションズへ
今回は倉庫の屋根が雨漏りする3つの原因と応急処置、根本的な修繕方法を解説しました。
雨漏りする屋根を修繕して雨漏りが再発するリスクをなくしたい方は、
カバー工法やバイパス樋でしっかり対策しましょう。
雨漏り修理の実績が豊富な綿半ソリューションズなら、貴社の倉庫・工場に最適な方法で対策を行います。
現地調査だけなら無料で承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。