工場施設に太陽光パネルを設置したいと考えている事業者様のなかで「太陽光パネルの寿命はどれくらいなのだろうか」と疑問に感じている方も多いでしょう。
本記事では、太陽光パネルの寿命をご紹介いたします。
また、寿命を早めてしまう原因や長持ちをさせる方法についても解説いたしますので、これから太陽光パネルの設置を検討している方や、張替えを検討している方はぜひ本記事を参考にしてください。
その他、工場の太陽光発電のメリットやデメリットなどは、あわせて下記記事をご確認ください。
工場に太陽光発電を導入するメリットとデメリットは?設置条件もあわせて解説
太陽光パネルの寿命
太陽光パネルの寿命は、一般的に20年から30年と言われています。
「法定耐用年数」は17年と定められていますが、これはあくまで減価償却の期間であり、実際には正しい取り扱いとメンテナンスを行えば、より長く利用することができます。
そもそも太陽光パネルは余剰電力買取制度に伴い、2009年頃から急速に普及が始まりました。
そのため歴史が浅く、どこまで寿命が長持ちするのかというデータがまだ揃っていないというのが実情です。しかし、
太陽光パネルには可動部分がないため、一般的な電気機械よりも故障するリスクが低いと考えられます。
実際に、日本国内には故障せずに30年以上も稼働している太陽光パネルが存在しますので、期待寿命としては30年以上(※)が相場だといえるでしょう。
※あくまで目安です。後述しますが、設置場所の天候状況や災害状況によって寿命は前後する可能性があります
太陽光パネルの劣化を早める原因
太陽光パネルの寿命は、さまざまな要因に影響されます。
たとえば日射量・温度・湿度・風量などの天候状況は、太陽光パネルの劣化や故障につながる代表的な要因だといえるでしょう。
そのため、太陽光パネルを設置する際には、天候状況が安定した場所を選ぶ必要があります。
しかし、仮に適切な場所に設置した場合でも劣化を早めてしまうことがあります。
とくに太陽光パネル本体では「表面部分の破損」と「層問の剥離」に気をつけなければいけません。
表面部分の破損
太陽光パネルには強化ガラスが用いられることが多いです。
一般的なフロートガラス(透明ガラス)に比べて数倍の強度を持つため、少しの衝撃では傷がつくことはありません。
しかし、近年多発している集中豪雨・暴風・大雪などの異常気象から傷がつき、その傷の範囲や深さが広がることで発電効率が低下してしまう可能性があります。
また、太陽光パネルの表面についた傷や汚れは局所的に熱を持ち、発熱や発火の原因になります。
これはホットスポット現象と呼ばれるもので、実際に太陽光パネルが燃えたり、焦げたりした事例があるため注意が必要です。
層問の剥離
太陽光パネルに水分が長時間付着すると、合成樹脂が剥がれて空気が侵入し、「層問剥離」という現象が発生します。
層問剥離が発生した部分は表面部分が白くなり、その部分は発電がされなくなります。
電力効率が低下した分だけ発電量が低下してしまうのです。
太陽光パネルの寿命を長くする方法
太陽光パネルは集中豪雨や暴風などの気象影響により故障し、劣化が早まってしまいます。これらの気象災害が発生したら、念のため専門業者に「汚れ」や「損傷」がないか、メンテナンスを依頼するのがおすすめです。必要に応じて修理や交換を行うことで、太陽光パネルの寿命を延ばすことができます。
発電状況をこまめに確認する
常日頃から発電状況をこまめに確認しておくことで、すぐに異常に気づくことができます。たとえば晴天の日が続いているにも関わらず、過去の同条件の日よりも発電量が少なければ何らかの異常が発生し、発電効率が低下している可能性があるでしょう。すぐに異常に気づくことができれば、専門業者に依頼をして早期に対処することができます。故障エリアが広がったり、他の部品にまで影響が広がったりする前に修理をすることで、工事費用を安価に抑えることができるでしょう。
定期的にメンテナンスをする
太陽光パネルは定期的なメンテナンス(点検・清掃・修理)が重要です。しかし、太陽光パネルのメンテナンスは高所での作業になるため、落下の恐れがあり、ご自身で行うのは大変危険です。とくにパワーコンディショナー周辺には電流が流れているため、感電の恐れがあります。メンテナンスは太陽光発電に精通した専門業者に任せるのがおすすめです。
専門業者に依頼をする際には、公式HPの情報やインターネット上の口コミを参考に「サービス内容やクオリティに問題がないか」を確認してから、お問い合わせをしましょう。また、実際に発注をする際には、事前に複数の専門業者から相見積を取ることをおすすめします。なかには相場以上の見積金額を提示する業者もいるため、比較をしたうえで発注を決めるのが良いでしょう。
太陽光パネルの寿命がきたときの対応方法
太陽光パネルの設置から長時間が経過して「発電効率が低下してきた」「寿命が近づいているのではないか」と感じている方もいるのではないでしょうか。太陽光パネルの寿命がきた場合には、適切な対処をしましょう。通常、専門業者に依頼をした場合には「廃棄」もしくは「張替え」の対応になります。
廃棄
太陽光パネルの設置を継続しない場合には、廃棄処分をします。太陽光パネルは産業廃棄物として処分をするため、特別な資格(電気工事士)を持つ専門業者に依頼をする必要があります。資格を持たない人が無理に分解をして廃棄をすると違法になる恐れがあるため注意をしましょう。また、廃棄をする際には専門業者による作業費・運搬費・処分費などがかかります。50kW以上の産業用太陽光パネルの場合は1kWあたり約2万円かかると言われているため、あらかじめ費用に問題がないかを確認しておきましょう。
張替え
引き続き太陽光パネルを利用する場合には、新しいパネルに張替えて設置をします。張替えには専門業者への依頼が必要です。費用は約18~25万円/kWは見積もりましょう。また、太陽光パネルが故障した場合には、メーカーの保証期間内であれば無料で交換できる可能性があります。契約書を見返して保証期間や保証条件を確認しましょう。
太陽光パネルの設置は綿半ソリューションズにお任せください
工場施設に太陽光パネルを設置したい場合には、綿半ソリューションズにご依頼ください。
弊社はお客様のご要望にお応えするために、独自の研究施設「綿半技術センター」にて、常に最新の工事方法を開発してきました。とくに工場施設で用いられることが多い「スレート屋根」への太陽光パネルの設置を強みとしており、他の専門業者から「屋根の強度や雨漏りの影響で太陽光パネルを設置できない」と判断されたスレート屋根への設置も行っています。既にある屋根の上から新しい屋根を設置する「WKカバー工法」を活用し、スレート屋根への太陽光パネルの設置を実現しました。
1983年に「WKカバー方法」を開発して以来、自動車・航空・電気機器などの製造業企業を中心に、工場や倉庫の屋根工事を手掛けています。その施工数量は600万㎡以上で、全国トップクラスの実績を誇ります。屋根工事に特化した専門業者ならではの安心施工により、お客様ごとに最善の工法や施工計画をご提案いたします。まずは無料で現地調査にお伺いしますので、ご興味のある工場施設様はお気軽にご連絡ください。
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まとめ
工場改修を行うことで、見た目が良くなる・省エネができる・建物が長持ちする・雨漏りを予防できるなどのメリットがあります。工場改修の手法には葺き替え・塗装・カバー改修があるものの、特徴が異なるため、目的や予算に応じて決めていくことが大切です。
工場改修を行う効果として、働く社員のモチベーションアップや取引先・近隣住民からの印象改善などが挙げられます。工場補修が必要だと感じた場合、選定ポイントを参考に目的に合わせて業者を選定しましょう。
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