金属屋根の防錆塗装の塗料とは?種類やデメリットも紹介

工場の屋根修繕を考えるとき、多くの方がまず思い浮かべるのが「防錆塗装」ではないでしょうか。
しかし実際には、塗装をしたはずなのに数年で錆が再発した、雨漏りが止まらなかったという声も少なくありません。

この記事では、防錆塗装の基本と効果を整理したうえで、「どんな屋根なら有効なのか」「注意すべきポイントは何か」をわかりやすく解説します。
今の対策が本当に最適かを見直すきっかけとして、ぜひ読み進めてみてください。

工場の金属屋根の防錆塗装とは?

工場の金属屋根の防錆塗装とは?

工場の金属屋根に行う防錆塗装とは、サビの発生や進行を抑え、屋根の寿命を延ばすことを目的とした塗装工事のことです。
金属屋根は、雨や湿気にさらされるだけでなく、工場内外の熱や薬品成分の影響も受けやすく、放置するとサビが広がってしまいます。
サビが進行すると、雨漏りや屋根材の強度低下につながるおそれも。

定期的に防錆塗装を行うことで屋根の劣化を抑えられ、大規模な補修工事や葺き替えを避けられます。
その結果、長期的に見て修繕コストの削減にもつながります。

工場の金属屋根の防錆塗装における3つのポイント

工場の金属屋根の防錆塗装における3つのポイント

工場の金属屋根で防錆塗装を行う際は、塗料の性能だけでなく、施工の内容そのものが耐久性を大きく左右します。
中でも重要なのが、以下の3点です。

● ケレン作業で錆の原因を除く
● 塗り回数は多め
● 効果を高める塗料を選ぶ

ケレン作業で錆の原因を除く

ケレン作業とは、塗装前に金属屋根に発生した錆や古い塗膜を落とす下地処理のことです。
錆の内部には水分や酸素が残っており、その上から塗装しても錆は内部で進行し続けてしまいます。
その結果、塗装後に錆が再発したり、塗膜が浮いたり剥がれたりする原因に。

屋根全体に錆が広がっている場合は広範囲のケレンが必要になり、軽度な錆であれば部分的な処理で済みます。


塗り回数は多め

防錆塗装は、塗り回数が多いほど効果が高まります。
塗装を1回だけで済ませると塗膜が薄くなり、目に見えない小さな穴から水分や空気が入り込みやすくなります。
これが錆の再発につながる原因です。
塗り回数を増やすことで塗膜に厚みが出て、こうした侵入経路を防げます。

ただし、屋根全体を何度も塗ると費用がかさむため、錆を落とした部分を重点的に塗装し、その後、全体を塗装する方法が一般的です。


効果を高める塗料を選ぶ

防錆塗装では施工内容だけでなく、使用する塗料の種類によっても耐久性に差が出ます。
金属屋根には、ケレン作業でも完全には取り切れない細かな錆や、錆が残りやすい箇所があるため、錆の進行を抑える塗料を選ぶことも大切です。

特に、一液タイプの錆止め塗料よりも、二液タイプの錆止め塗料は、塗装後に化学反応で硬化し、塗膜がより緻密になります。
塗膜が密になることで水分や酸素を通しにくくなり、結果として錆止め効果が高まります。

金属屋根に防錆塗装で使われる錆止め塗料の種類

金属屋根に防錆塗装で使われる錆止め塗料の種類

金属屋根の防錆塗装に使われる錆止め塗料にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や向いている環境が異なります。
ここでは、防錆塗装でよく使われる代表的な錆止め塗料について解説します。

油性系

油性系の錆止め塗料は、古くから防錆塗装に使われてきた塗料です。
乾燥に時間がかかる点はデメリットですが、塗膜が厚くなりやすく、錆を抑える力は比較的高いとされています。

ただし近年では、現在の工場や倉庫では工期短縮や作業効率が重視される傾向があり「最新塗料と比べると扱いにくい」といった現場の声もあるため、使われる機会は減っています。


エポキシ樹脂系

現在の金属屋根の防錆塗装で主流となっているのは、エポキシ樹脂系の錆止め塗料です。
水に強く金属への密着性が高いため、長期間にわたって錆の進行を抑える効果が期待できます。
乾燥時間も比較的短く、工場や倉庫の屋根に適した塗料といえます。

ただし、紫外線に弱い性質があるため、耐候性を確保するには上塗り塗料との適切な組み合わせが重要になります。


溶剤系塗料

溶剤系塗料は、シンナーで薄めて使用するタイプの塗料です。
乾燥が早く仕上がりがきれいで、密着性や耐候性にも優れています。
特に金属屋根との相性が良く、厳しい環境下でも安定した性能を発揮しやすい塗料です。

一方で、においが強いため、施工中は周囲への配慮が欠かせません。
既存の塗膜に影響を与える場合もあるため、下地の状態を見極めたうえで使用する必要があります。


水性塗料

水性塗料は水で希釈するタイプの塗料で、臭いが少なく、人や環境への負担が小さいのが特徴です。
以前は耐久性が低いというイメージがありましたが、近年は性能が大きく向上し、溶剤系塗料とほぼ変わらない耐久性を持つ製品も増えています。
工場が稼働したまま施工する場合や、臭い対策が必要な現場では選ばれることが多い塗料です。

錆止め塗装のデメリット

錆止め塗装のデメリット

錆止め塗装は金属屋根を守る有効な方法ですが、すべての工場屋根にとって万能な修繕方法というわけではありません。
特に、工場のように屋根面積が広い建物では、施工時に塗りムラが発生しやすい点がデメリットとして挙げられます。
塗膜の厚みが均一でないと、防錆効果に差が生じ、期待した耐久性が得られない可能性があります。

また、錆止め塗装は本来「錆びる前」または「錆が軽度な段階」で行うことで効果を発揮する工法です。
すでに錆が屋根全体に広がっている場合、表面を塗装しても内部で錆が進行し、短期間で再発してしまうケースも少なくありません。

このような場合は、塗装するよりも屋根の状態に合った別の修繕方法を検討する必要があります。

塗装以外の屋根修繕方法

塗装以外の屋根修繕方法

金属屋根の劣化が進んでいる場合や、今後の維持管理の手間を減らしたい場合には、塗装以外の修繕方法を選ぶことも視野に入れると良いでしょう。
ここでは、工場の屋根でよく採用される代表的な2つの工法を紹介します。

● カバー工法
● 葺き替え

カバー工法

カバー工法とは、既存の金属屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
既存屋根を下地として利用するため、解体作業や廃材処分がほとんど不要で、工期を短く抑えられます。
そのため、工場の稼働を止めずに工事できる点が大きなメリットです。

また、屋根が二重構造になることで、雨漏り対策に加えて、遮熱性や断熱性の向上も期待できます。
すでに錆が進行しており、塗装では対応しきれない場合でも、屋根全体を覆うことで根本的な改善が可能です。
初期費用と耐久性のバランスが良く、長期的な視点で選ばれるケースが増えています。


葺き替え

葺き替えは、既存の金属屋根をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する修繕方法です。
下地の状態まで確認・補修できるため、屋根を完全に一新できるのが最大の特徴です。
一方で、解体や廃材処分が必要になるため、工期が長くなりやすく、費用も高額になる傾向があります。

また、工事期間中に工場の操業へ影響が出る可能性もあるため、計画には注意が必要です。
屋根材や下地の劣化が著しい場合や、建物の耐用年数を大きく延ばしたい場合に選ばれる工法といえます。

まとめ

まとめ

工場の金属屋根は、雨や湿気、熱、経年劣化の影響を受けやすく、放置すると錆の進行や雨漏りにつながります。
防錆塗装は、軽度な劣化段階であれば有効な対策ですが、屋根面積が広い工場では塗りムラが出やすく、錆が進行している場合は効果が十分に発揮されないこともあります。
屋根の状態によっては、塗装を繰り返すよりも、別の修繕方法を検討したほうが長期的に安心できるケースも少なくありません。

「操業を止めずに屋根を根本から改善したい」と考える工場管理者の方に選ばれているのが、カバー工法です。
既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根を重ねることで、雨漏り対策はもちろん、暑さや結露といった課題もまとめて改善できます。

弊社のWKカバー工法は、工場の稼働を止めず、工期やコストを抑えながら屋根性能を向上させる工法です。
修繕方法のひとつとして、WKカバー工法もぜひ検討してみてください。

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