スレート屋根の劣化が気になって、いつまで持つのかと気になっていませんか?
結論、スレート屋根の寿命は製造時期によって大幅に異なります。
当記事では、スレート屋根の寿命と修理方法について詳しく解説します。
スレート屋根のメンテナンスで悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
スレート屋根の寿命は
世代によって異なる
「スレート屋根」とひと口にいっても、以下のとおり製造時期によって特徴が大きく異なります。
世代 | 寿命 | 製造時期 | 特徴 |
---|---|---|---|
第一世代 | 35~40年 | ~1990年代中頃 | アスベストを含む |
第二世代 | 15~25年 | ~2000年代中頃 | 脆くて短命 |
第三世代 | 30年 | 2000年代後半 | 耐久性がまだ不明 |
それぞれの世代の特徴を詳しく見ていきましょう。
第一世代は35〜40年
第一世代の波形スレートは、セメントにアスベストが混ざっていることが特徴的で、非常に耐久性の高い建材として評価されていました。アスベストのおかげで35〜40年という長い寿命を誇っており、当時は非常に優れた屋根材とされていたのです。
しかし、アスベストが健康に深刻な影響を与えることが後に判明し、2004年には使用禁止に。
危険なアスベストを含む第一世代のスレートは、葺き替え工事に高額な費用がかかることが大きな課題となっています。
第二世代は15〜25年しか持たない
アスベストの使用が禁止された後に開発された第二世代の波形スレートは「ノンアスベスト屋根」として市場に登場しました。しかし、アスベストを含まないため第一世代の耐久性には及ばず、寿命は15〜25年程度と短くなりました。
また、施工後10年ほどで修繕が必要になるケースもあり、耐久性に不満を感じる方が増えています。
脆さゆえにメンテナンスの頻度が高く、早期の取り替えが必要になることが多いのが特徴です。
第三世代は30年といわれている
第二世代の耐久性問題を解決するため、2000年代後半に登場した第三世代の波形スレート。耐用年数は約30年と期待されていますが、まだ登場からそれほど時間が経っていないため、実際の耐久性や長期的な性能は未知数です。
過去の世代での不具合や耐久性の問題から、依然としてスレート屋根に対する信頼感が揺らいでいる方もいます。
スレート屋根の寿命を伸ばすコツ
スレート屋根を長持ちさせたいなら、次のポイントに気をつけてメンテナンスしましょう。
● 年に一度は定期点検をする
● 10年ごとを目安に塗装し直す
● 小さな傷でも早期に修理する
年に一度は定期点検をする
スレート屋根は風雨や紫外線の影響を受けやすいため、年に一度の定期点検が不可欠です。目立たないひび割れや傷を早めに見つけて修理することで、屋根の寿命を大幅に延ばすことが可能です。
専門家に点検を頼めば見落としがちな劣化箇所まで見つけてもらえるため、大きなトラブルを未然に防げます。
屋根の耐久性を維持し、長期にわたって良好な状態を保つことができます。
10年ごとを目安に塗装し直す
スレート屋根の寿命を延ばすためには、10年ごとに塗装し直すことが効果的です。塗装は屋根の防水性を強化し、風雨や紫外線からのダメージを防ぐ重要な役割を果たします。
特に、スレート材は表面が劣化しやすいため、定期的に塗装して保護機能を維持することが不可欠です。
塗装を怠ると屋根材が劣化しやすくなり、最終的には全面的な修繕が必要になる可能性があります。
小さな傷でも早期に修理する
スレート屋根に生じた小さな傷やひび割れは、見逃さずに早めに修理することが大切です。小さな損傷を放置すると雨漏りが発生し、修理費用が大幅に増えるリスクがあります。
さらに、損傷が悪化すると、屋根全体を交換しなければならない状況に陥ることもあるため、早めの修理が重要です。
スレート屋根の寿命がきた際の
修理方法【費用あり】
スレート屋根の寿命が尽きたとき、修理方法として選べるのは「カバー工法」と「葺き替え」の2つです。
カバー工法は比較的低コストで環境に優しいのが特徴ですが、屋根の重量が増すリスクもあります。
一方、葺き替えは耐久性が高まるものの、古い屋根の撤去費用が発生し、アスベストを含む場合にはさらに高額になる恐れがあります。
ここでは、それぞれの工法の詳細と費用の目安について解説します。
カバー工法
カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて設置する方法です。葺き替えと違い古い屋根を撤去する手間が省けるため費用が抑えられ、廃材も少ないため環境への配慮にもなります。
費用の目安は1平米あたり8,000円〜10,000円程度です。
また、屋根が二重になることで断熱性や防水性が向上する点も魅力的です。
ただし、屋根が重くなるため、建物の耐荷重を超える場合や劣化が激しい場合には使えないこともあります。
葺き替え
葺き替えは古い屋根を完全に撤去し、新しい屋根材を取り付ける修理方法です。既存の屋根を取り外して建物の状態を確認し、新しい屋根材に変えることで、耐久性を担保できます。
撤去作業には時間と費用がかかるため、修理費用はカバー工法に比べて高めです。
費用の目安は1平米あたり24,000円〜30,000円前後です。
特に、アスベストを含む屋根の場合は特別な処理が必要で、コストがさらにかさむことがあります。
スレート屋根の修理を任せる
業者の選び方
適切な業者を選ぶことで、修理の質だけでなく屋根の耐久性や費用対効果も向上するので、どの業者を選ぶべきかは慎重に考える必要があります。
ここでは、業者の選び方について詳しく解説します。
実績と専門知識を確認する
スレート屋根の修理は他の屋根材と異なり、専門的な技術と知識が必要です。スレート屋根は薄くてもろいため適切に扱わないと割れやすく、さらに独特な修理技術が求められるからです。
スレート屋根に精通した業者であれば、過去の施工事例や顧客の評価を公開していることが多いため、信頼性を見極める一つの指標になります。
また、スレートに特化した資格を保有している業者を選ぶことで、安心して依頼できます。
見積もりと費用対効果を比較する
修理を依頼する際は複数の業者から見積もりを取得し、費用対効果を慎重に比較しましょう。単に最も安い見積もりを選ぶのではなく、作業内容や使用する材料の品質、サービス内容を十分に検討することが大切です。
追加費用の有無や、保証が含まれているかも確認することでトラブルを防ぎやすくなります。
契約内容とアフターサービスも要チェック
契約内容とアフターサービスの充実度を確認することも忘れないでください。契約書には修理範囲や保証期間も明記されているはずなので、しっかり目を通しましょう。
アフターサービスが充実している業者であれば、予期せぬトラブルが発生しても迅速に対応してもらえるので、長期的に安心して付き合い続けられます。
スレート屋根の改修工事は
綿半ソリューションズに
お任せください
今回はスレート屋根の寿命と修理方法を解説しました。
スレート屋根はアスベストの除去が必要になるケースもあるため、改修を依頼する際には施工実績が豊富な業者に依頼する必要があります。
どこに依頼すべきか迷ってしまう方は、実績が豊富な綿半ソリューションズにお任せください。
綿半のWKカバー工法なら、工場や倉庫を稼働させたまま屋根の修理を行えるので、
売り上げに悪影響を及ぼさない点が多くのお客様に特に評価されています。