「暑さ対策を進めたくても、どういった方法が最適かわからない」
「室内の気温を下げるために有効な遮熱材を知りたい」
工場や店舗の担当者は、このように考えているのではないでしょうか。
建物内の気温が高くなると作業効率が格段に落ちるほか、従業員の熱中症なども懸念されます。
本記事では遮熱材と断熱材の違いや、暑さ対策に効果的な施工場所について解説します。
この記事を読むことで、建物内の温度を快適に保つための方法がわかります。
遮熱・断熱以外の工場暑さ対策は、あわせて以下の記事をご確認ください。
工場の暑さ対策7選!原因や解決方法を解説
熱の伝わり方は3種類
熱の伝わり方には、「伝導」と「対流」「輻射(ふくしゃ)」の3種類があります。
前提として、熱は高い温度から低い温度へと移動していく性質があります。
熱の性質により伝わり方が異なるため、遮熱または断熱により暑さ対策を行う場合は、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
伝導とは
伝導とは、物質から物質へと熱が伝わることをいいます。
カイロやホットカーペットのように、触れているものがあたたかいと感じる原因は、伝導により熱が冷たい肌へと伝わっているからです。
熱の伝わり方は物質によって異なりますが、個体>液体>気体の順に熱が伝わりやすい性質があります。
対流とは
対流とは、気体や液体のような流体が移動した際に起こる熱移動のことをいいます。
エアコンの冷暖房やドライヤーのように、加熱源から発された空気・ガスを媒体として、人に熱を伝えています。
お風呂に入ると上のほうだけがあたたかく、下のほうは冷たいままといった現象は、熱せられた流体が膨張して軽くなったことが原因です。
冷たくて重い水は下に沈むため、入れ替わるように熱が移動します。
輻射(ふくしゃ)とは
輻射(ふくしゃ)とは、熱が電磁波のようなかたちで物体へ伝わる現象のことです。
太陽光や電気ストーブから発された熱エネルギーは、電磁波として対象物の温度を高くします。
輻射は、伝導や対流のように物質を介して熱を伝えるわけではないため、壁や天井を通り抜けて建物内にいる人の体温を上昇させる性質があります。
暑さ対策を行う場合は、輻射熱への対策を意識するといいでしょう。
室内の温度が高くなる原因の多くは輻射熱によるものだとされているからです。
輻射熱を防ぐまたは、遮断することにより、建物内の暑さ対策が行えます。
遮熱と断熱の違いとは
遮熱と断熱の違いは、外気への対策方法にあります。
それぞれの方法は異なりますが、どちらも輻射熱による室内の温度上昇を防ぐことができます。
また冬場は室内の暖気を外へ逃しにくいため、室内の温度低下を防ぐことができます。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
| 遮熱 | 断熱 | |
|---|---|---|
| 主な役割 | 日射による輻射熱を反射し、建物内への侵入を防ぐ。 | 伝導熱や対流熱の移動を抑え、室温を維持する。 |
| 得意な季節 | 夏季(直射日光が厳しい時期) | オールシーズン(特に冬の保温) |
| 仕組み | シートや塗料で赤外線を跳ね返す。 | 内部の空気層で熱が伝わる速度を遅くする。 |
| 得られる効果 | 屋根・壁の温度上昇を抑制。夏場の室温上昇を劇的に抑える。 | 室内の温度を一定に保つ。冬の寒さや結露を防止する。 |
| 適した建物・部位 | 工場・倉庫の屋根、西日の強い窓、金属製建材 | 一般住宅の壁・天井、冷蔵・冷凍倉庫、通年空調を行う施設 |
遮熱の特徴
遮熱とは、太陽から放たれる輻射熱を反射し、建物内へ熱が侵入するのを防ぐ技術です。
具体的には、遮熱シートや遮熱塗料といった素材を用いて赤外線による熱エネルギーを効率よく跳ね返し、屋根や壁といった建材そのものの温度上昇を抑制します。
特に夏場、太陽光による熱の影響を直接受ける環境において、室内への熱流入を根本から軽減する効果を発揮します。
屋根の表面温度を低く保つことで、輻射熱が室内の床や壁、そして人体へと伝わるのを防ぎ、夏場の暑さ対策に特化した性能を持っています。
断熱の特徴
断熱は、素材の内部に静止した空気層を持たせることで、伝導や対流による熱の移動を遅らせる技術です。
グラスウールやウレタンなどの断熱材を建物の構造体(屋根や壁)の内部に配置し、外気の影響を室内に伝えにくくする役割を担います。
断熱の大きな特徴は、夏は外からの熱を遮り、冬は室内の暖気が外へ逃げるのを防ぐという「双方向」の熱移動を抑制する点にあります。
年間を通じて室内の温度変化を緩やかにし、エアコンの稼働効率を高めるとともに、冬場の結露防止など建物全体の居住性を安定させるために不可欠な要素となります。
工場の暑さ対策に有効な遮熱材
工場の暑さ対策に有効な遮熱材は以下のとおりです。
● 遮熱シート
● 遮熱塗料
ここからはそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。
遮熱シート
遮熱シートの特徴は以下のとおりです。
● 輻射熱の侵入・放出が防げる
● 強度が高く耐久性に優れている
● 遮熱塗料よりもコストがかかる
遮熱シートはアルミ箔を加工して作られており、太陽からの輻射熱の94〜99%程度を遮断することができます。
工場の暑さは輻射熱が原因のことも多いため、暑さ対策を意識するなら遮熱シートの利用をおすすめします。
なお遮熱シートは、屋根の上面だけでなく裏面にも施工できることから、折板屋根やスレート屋根にも対応可能です。
ただし商品によって価格や性能が異なるため、しっかりと効果が検証されたものを施工するようにしましょう。
遮熱塗料
遮熱塗料の特徴は以下のとおりです。
● 建材の寿命が延ばせる
● 商品のグレードによって性能に差がある
● 定期的に塗り直しが必要
遮熱塗料は屋根や壁に塗布することで、輻射熱を反射する効果があります。
遮熱塗料を塗布することにより、赤外線から屋根材を保護できるため、建材の寿命が延ばせるとされています。
ただし遮熱塗料のグレードによっては耐用年数が短めに設定されているため、定期的な塗り直しが必要です。
商品によって効果や耐用年数に差があるため、慎重に比較して選ぶといいでしょう。
遮熱工事に最適な3つの施工箇所
遮熱工事に最適な施工場所は以下のとおりです。
● 屋根
● 壁
● 機械設備
ここからは、これらの場所に遮熱工事が最適とされる理由について解説していきます。
屋根
遮熱工事を検討している場合は、屋根への施工を優先するといいでしょう。
屋根は太陽の輻射熱を受ける範囲が広いため、温度が高くなりやすいからです。
熱は気温が高いところから低いところへ移動するため、屋根の気温が高いと建物内にいる従業員の体温も高くなってしまいます。
屋根の上面または裏面に遮熱材を施工することで、太陽の輻射熱が反射できるようになるため、従業員の熱中症対策などが行えます。
壁
屋根と同様に、壁も輻射熱の影響を受けやすい場所です。
太陽からの輻射熱や地面からの照り返しにより、室内の温度が高くなってしまうからです。
屋根とあわせて壁へも遮熱工事を行うことで、建物内の温度をより快適に保つことができます。
また、壁の外側と内側に遮熱材を施工することにより、室内の温度がさらに上がりにくくなります。
機械設備
機械設備が輻射熱を発している場合は、遮熱シートの施工により熱の放出を遮断できます。
機械から発される輻射熱は電気ストーブと変わらないため、暑さ対策を徹底するなら見逃せない場所といえます。
機械設備に遮熱材を施工する場合は、遮熱シートで周りを包み込むといいでしょう。
カバー工法なら建物の断熱性を
高めることができる
カバー工法の特徴は以下のとおりです。
● 操業を止めずに工事が進められる
● 解体工事が不要なため費用をおさえられる
● 他の工事と比較して工期が短い
カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根を重ねる施工方法です。
屋根と屋根の間に遮熱シートを敷き込む遮熱工法や、屋根と屋根の間に断熱材を敷き込む断熱工法も可能です。
カバー工法と合わせて遮熱・断熱工事を進めることで、暑さ対策や雨漏り対策が行えるほか、建物の老朽化対策も同時に進めることができます。
断熱・遮熱工事なら
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おまかせください
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弊社はカバー工法の分野で40年以上の歴史があり、断熱・遮熱工事の実績は業界内でトップクラスと言っても過言ではありません。
弊社のカバー工法は、既存の屋根に穴を開けない「インダイレクト工法」を採用しており、工場の操業を止めることなく工事を進めることができます。
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