「倉庫の中がジメジメする」「段ボールが湿ってふにゃりとしている」といった悩みは、季節を問わず出てくるものです。
とりあえず除湿剤を置いてみたものの、思ったほど効果を感じられなかったという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、倉庫に湿気がたまる原因と、換気・除湿・保管方法を組み合わせた対策を解説します。
カビや結露にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
倉庫の湿気対策は「換気」と「除湿」をセットで考える
倉庫の湿気を減らすには「湿った空気を外へ逃がす換気」と「室内の湿度を下げる除湿」を組み合わせることが大切です。
どちらか一方だけでは、湿気がたまりやすい状態から抜け出せません。
たとえば、梅雨時期や雨の日のように外の湿度が高いときに窓を開けると、湿った空気が入り込み、かえって倉庫内の湿度を上げてしまう可能性があります。
また、窓や扉を開けたまま除湿機を運転すると、外から湿気が入り続けるため効率が悪くなります。
意識したいのは順番です。
空気の通り道を作って湿った空気を外へ逃がし、その後に窓や扉を閉め切って、エアコンの除湿運転や除湿機で湿度を下げます。
この「換気してから除湿する」という流れが、倉庫の湿気対策の基本になります。
倉庫に湿気がたまりやすい原因
倉庫は住宅よりも空気がこもりやすく、湿気が抜けにくい環境です。
まずは自社の倉庫がどのタイプに当てはまるのかを確かめてみましょう。
● 開口部が少なく空気がこもりやすい
● 床・壁・屋根まわりで結露しやすい
● 段ボールや保管物が湿気を吸いやすい
開口部が少なく空気がこもりやすい
倉庫は窓の数が少なく、シャッターを閉めている時間も長いため、空気が動きにくい建物です。加えて、通路や壁際に荷物が積まれていると、空気の流れがそこで遮られてしまいます。
開口部が1カ所しかない場合も空気が流れにくくなり、扉を開けても空気が入れ替わりません。
空気の流れがない場所には湿気がたまり、カビが発生しやすくなります。
まずは空気の通り道ができているか確認してみましょう。
床・壁・屋根まわりで結露しやすい
倉庫の床・壁・屋根まわりは外の気温の影響を受けやすく、室内との温度差によって結露が発生しやすい場所です。湿気の原因が雨漏りではなく結露だったというケースもあります。
特に気温差が大きくなる朝晩や、梅雨時期、冬場は結露が起こりやすい時期です。
結露を放置すると床が濡れて滑りやすくなるほか、カビ・サビ、保管物の劣化にもつながります。
段ボールや保管物が湿気を吸いやすい
段ボール・紙類・木材・布製品などは湿気を吸いやすく、倉庫内の湿度の影響を受けやすい素材です。湿気を含んだ段ボールは変形したり強度が落ちたりするため、放置すると積み重ねた荷物が崩れることもあります。
さらに、湿気を吸った保管物そのものが倉庫内に湿気をため込む要因になります。
倉庫全体の換気とあわせて、荷物の置き方や保管場所を見直しましょう。
倉庫の湿気を放置すると起こるトラブル
湿気を「少し湿っているだけ」と放置すると、倉庫の中でさまざまなトラブルが起こります。
まず起こりやすいのがカビと臭いです。
空気がよどんだ場所で発生したカビは、保管物や壁にじわじわ広がっていきます。
湿った環境を好む害虫が寄りつきやすくなる点も見逃せません。
結露を放っておくと、金属部品・棚・シャッターのサビにつながります。
紙類や布製品が湿気を吸って傷むことで、保管していた商品が劣化してしまうこともあります。
湿った倉庫での作業は従業員にとっても気持ち良いものではなく、濡れた床は転倒のリスクもあります。
商品と作業環境の両方を守るために、早めに湿度対策をしておきたいところです。
倉庫の湿気対策をする前に
対策を始める前に、まず温湿度計を使って倉庫内の湿度を測ってみましょう。
「なんとなく湿っている」という感覚のままでは、どこに何を置くべきか判断できないからです。
1カ所ではなく複数の場所で測定するのがポイントです。
入口付近と倉庫の奥、床付近と天井付近、壁際や荷物の裏側など、条件の違う場所を比べてみてください。
倉庫は広く天井も高いため、同じ建物の中でも場所によって湿度は変わります。
数値を比べると、どこに湿気がたまりやすいのかが見えてきます。
換気ルートをどう作るか、除湿機やファンをどこに置くかを、測定結果をもとに決められるようになります。
奥まった場所や荷物の裏側の湿度が高ければ、そこが空気が流れていない場所です。
倉庫内の湿度を下げる具体的な対策
ここからは、実際に湿度を下げるための対策を紹介します。
意識したいのは順番です。
換気して湿った空気を外へ出し、その後に除湿しましょう。
空気の入出口を作る
換気する際には、空気の入口と出口を作りましょう。1カ所だけでは空気が抜けていく先がなく、入れ替わりが進まないためです。
対角線上にある窓・扉・シャッターを開けて、倉庫全体に空気が流れる状態を作りましょう。
倉庫の奥や荷物の裏側に湿気が残りやすい場合は、ファンで空気の流れを作る方法も有効です。
雨の日や朝晩は窓を閉める
雨が降っている日や外の湿度が高いときは、窓を開けることで湿った空気を取り込むことになります。気温差で結露が起こりやすい朝晩も、開けっぱなしにするのは避けたほうがよいでしょう。
換気は天候と時間帯を見ながら、湿度が下がるタイミングに短時間で行うのが効率的です。
開けたら閉めるところまでを一連の作業として決めておくと、担当者が変わっても運用しやすくなります。
エアコンや除湿機を使う
換気で湿った空気を外へ逃がしたら、窓や扉を閉めてエアコンの除湿運転や除湿機を稼働させます。開けたまま除湿すると外の湿気が入り続けるため、閉め切ることが前提です。
なお、家庭用の除湿機では広い倉庫の湿度を下げきれない場合があります。
特に天井が高い・湿気が多い倉庫なら、業務用除湿機の導入がおすすめです。
保管物の置き方を変える
床に直置きすると、床からの湿気や結露の影響を受けやすくなります。パレットや棚を使って床との間に隙間を作り、空気が通る状態にしておきましょう。
また、壁際や倉庫の隅に荷物を詰め込みすぎると空気が流れにくくなります。
湿気に弱い段ボール・紙類・木材・精密機器などは、結露しやすい床・壁際を避けて保管しましょう。
除湿剤・除湿機・ファンを組み合わせる
狭い範囲の湿気には除湿剤、継続的に湿度を下げたい場合は除湿機、空気の滞留を防ぎたい場合はファンが役立ちます。それぞれ役割が違うため、どれか1つで完全に解決しようとせず、組み合わせて使うことを前提に考えましょう。
空気を循環させる仕組みができれば、湿気で保管物が劣化するリスクが低くなります。
まとめ
倉庫の湿気対策は、湿った空気を外へ逃がす換気と、閉め切ってから行う除湿をセットで考えることが基本です。
まずは温湿度計で湿気がたまりやすい場所を把握し、換気ルートや機器の置き場所、保管物の置き方を見直してみてください。
窓やシャッターを開ける換気だけでは、倉庫の湿気を十分に排出できないものです。
空気が動かない場所が残ってしまう場合は、建物の気流を改善しましょう。
綿半ソリューションズでは、広い工場や倉庫を効率よく換気するための気流改善対策をご提案しています。
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現地調査は無料ですので、倉庫の湿気にお困りの際はお気軽にご相談ください。
気流改善対策
