本記事では外壁改修工事を検討されている工場関係者の方々に向けて、工事方法・費用相場・補助金などについてご紹介いたします。工場の外壁は、建物を覆う重要な役割を果たします。工事には一定の金額と期間を要しますので、検討される場合は本記事を参考にして、専門業者を慎重に選んだうえで
進めましょう。
外壁改修工事とは
外壁改修工事とは、築年数を重ねて劣化した外壁を補修する工事のことを指します。工場や倉庫の外壁は、飛来物による穴あきやヒビ割れなどが原因で雨漏りが発生してしまう可能性があります。錆びついた外壁は剥がれ落ちて、事故に繋がる恐れもあるでしょう。
外壁に用いられている素材によって異なりますが、一般的には10〜15年を目安に改修を行う必要があると言われています。また、外壁改修工事を行うことで「建物の資産価値が高まる」「労災を防止できる」「社員の士気が向上する」などのメリットもあるため、定期的にメンテナンスを行ったほうが
良いでしょう。
具体的な工事方法としては、主に下記3つの種類が挙げられます。
・塗装工事
・張り替え工事
・カバー工法
それぞれの工事内容や費用相場をご紹介いたします。
※本記事でご紹介する費用はあくまで目安となります。実際の費用は改修面積・修理内容・業者によって異なりますので、あくまで参考程度にご
確認ください。
塗装工事
塗装工事とは、外壁表面の塗装を塗り直す工事方法のこと。塗装には、見た目を保つ役割以外にも、雨風や紫外線から外壁を守る役割があります。また、塗装を長持ちさせるために高圧洗浄で汚れを落としたり、ヒビ割れなどで傷んでいる箇所を補修したりなどのサービスを受けられるケースが多いです。遮熱性や防水性などの性能を持つ塗料を選べば、さらに耐久性を高めることができるでしょう。塗装工事のメリットは、比較的低価格で外壁改修を実施できること。また、他の工事方法に比べて工事期間が短く済むことです。一方でデメリットとしては、あくまで「塗装」の処置となるため、大きな修理には別途工事が必要になる点が挙げられます。
▼費用目安(1平米あたりの費用相場)
7,500円~12,000円前後
張り替え工事
張り替え工事とは、既存の壁を新しい壁に張り替える工事方法のこと。外壁全体にヒビ割れが入っていたり、外壁が脆く剥がれ落ちて雨漏りが発生していたりなど、劣化状況がひどい場合におすすめの工事方法です。張り替え工事のメリットは、基本的に下地から張り替えるため外観・内観ともに新築に近い状態になること。一方でデメリットとしては、既存の屋根を撤去する大がかりな工事となるため、工事費用が高くなることが挙げられます。また、外壁を撤去する際に騒音やホコリなどが発生しやすいため、周辺住民への配慮が必要となる点にも注意が必要です。
▼費用目安(1平米あたりの費用相場)
36,000円~45,000円前後
カバー工法
カバー工法(重ね張り工事)とは、既存の壁のうえから新しい壁を取り付ける工事方法のこと。張り替え工事とは異なり、既存の壁を撤去しないことから、工場の稼働を停止せずに工事を進められます。カバー工法のメリットは、既存の壁を撤去しない分だけ工事期間が短く、且つ工事費用も安く抑えられること。また、外壁が二重になるため遮音性や断熱性が高まることです。一方でデメリットとしては、外壁が重くなり耐震性が低下してしまうことが挙げられます。また、下地までは補修されないため、すでに雨漏りが発生して腐食が進んでいる場合には工事を実施できない点にも注意が必要です。
▼費用目安(1平米あたりの費用相場)
12,000円~15,000円前後
外壁改修工事の流れ
外壁改修工事を行いたい場合は、まずは専門業者に依頼をしてください。どのような工事が必要になるのか、専門業者の視点から適切に判断をしてもらう必要があるでしょう。ご自身で工事を行うと誤った処置をしてしまうほか、最悪の場合は事故に繋がってしまう可能性もあります。
専門業者に依頼をする際には、下記の流れで工事を行うことになります。
①専門業者へ問い合わせる
まずは専門業者へ問い合わせをしましょう。業者を選ぶときは、公式HPやインターネット上の口コミを参考に「対応や工事内容に問題がないか」を必ず確認してから問い合わせてください。また、1つの業者だけに問い合わせるのではなく、複数の業者に問い合わせをして相見積を取ることをおすすめします。なかには相場よりも高い見積を出す業者もいるので、比較をしたうえで発注を決めたほうが良いでしょう。②専門業者に調査をしてもらう
専門業者に問い合わせをしたら、現地調査に来てもらいましょう。建物の状況を確認してもらった後、どのような工事が必要となるのか、その内容や費用を確定します。基本的には現地調査は無料で行う業者がほとんどですが、なかには有料や条件つきのケースもあるため、問い合わせの段階で確認しておくことをおすすめします。③専門業者に工事をしてもらう
現地調査で詳細が確定したら、実際の工事に取り掛かります。工事内容にもよりますが、基本的には「足場の仮設」「下地処理」「施工(塗装、張り替え、カバー)」の順番で行われるケースが一般的です。工事期間中に工場の稼働に影響があるのか、近隣住民への説明が必要になるのかは工事内容によっても異なりますので、あらかじめ専門業者に確認をしましょう。外壁改修工事に関する補助金
外壁改修工事を行う際には、一定の条件を満たせば補助金を受けられる可能性があります。
事業再構築補助金
事業再構築補助金とは、新型コロナウイルスの感染拡大により業績に大きな影響を受けた中小企業向けの補助金です。改修工事に利用する建物費の一部を補助金として受け取ることができます。参考までに、通常枠の必須申請要件は下記の通りです。・売上が減っている
・新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編に取り組む
・認定経営革新等支援機関と事業計画を策定する
引用:中小企業庁
その他にも、売上高が大幅に減少している事業者向けの「回復・再生応援枠」や、最低賃金よりも高い給与水準で一定以上の雇用を抱える事業者向けの「最低賃金枠」など、通常枠以外でも申請することができます。
HACCP補助金
HACCP補助金とは、農林水産省が管轄する食品産業向けの補助金です。食品の輸出拡大に向けた工場施設の増強を目的に給付されており、輸出計画のある製造・流通・加工業者が対象となります。申請には「輸出事業計画」の作成が必要です。事業計画と補助金の利用目的で整合性が取れているのかを確認するものなので、締切までに各都道府県に事前相談をしたうえで提出しなければなりません。
※補助金支給額や採択率は実施回により異なります。詳細については国・自治体の公式HP・窓口よりご確認ください。
外壁改修工事は綿半ソリューションズにお任せください
外壁改修工事をご検討されている工場関係者の方々がいらっしゃれば、ぜひ綿半ソリューションズにご相談ください。外壁の劣化状況を現地で調査したうえで、お客様のご要望に応じて外壁の仕様をご提案させていただきます。
また、綿半ソリューションズでは屋根修理のご相談も承っております。とくにカバー工法の分野では40年以上取り組み、業界内でもトップクラスの実績を誇ります。独自の研究施設「綿半技術センター」にて、工法の開発改良に励んでおり、たしかな技術力で改修工事を実施させていただきます。
無料で現地調査にお伺いしますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。