工場の屋根の防水工事にかかる
費用や修理方法を解説

工場の屋根上に防水工事をする際には、いくつか抑えておくべきポイントがあります。
本記事では、工事をするべきタイミング、工事方法別の費用目安、工事会社の選定方法などをご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。

工場の屋根を防水するタイミング

工場の屋根を防水するタイミング

工場の屋根を防水工事するタイミングについてご紹介いたします。

前回の防水工事から10年以上経過したとき

屋根の種類や加工方法にもよりますが、一般的に防水加工の効果はおよそ10年ほど。10年も経過すると、表面の加工が剥がれてしまったり、雨風などの影響から屋根に傷がついてしまったりなど、漏水が発生する可能性が高まります。屋根の定期的なメンテナンスも含めて、10年が経過したタイミングで防水工事をすることがおすすめです。

防水層が膨れ上がったとき

屋根の防水工事には、塩化ビニールや合成ゴムを用いて作られた「防水層」というシートを敷く方法があります。工事費用が比較的安く抑えられるため、工場や倉庫などの広い屋根でよく用いられるのですが、やはり時間とともに劣化してしまうものです。この防水層が膨れ上がっていれば、劣化のサインですので今すぐ防水工事をすることをおすすめします。

ひび割れやシートの破れが目立ってきたとき

屋根のひび割れやシートの破れが目立ったときも防水工事のサインです。たとえ小さな隙間でも、集中豪雨や台風などがきっかけで漏水が発生してしまうことも珍しくありません。ひび割れや破れを見つけた際にはいち早く工事を依頼しましょう。

防水工事をしないと起こりうるトラブル

防水工事をしないと起こりうるトラブル

適切なタイミングで防水工事を行わずに漏水が発生してしまうと、大きなトラブルに繋がる恐れもあります。

設備が故障してしまう

漏水が発生すると、雨水が施設内に侵入して機械設備が故障してしまう可能性も考えられます。設備の修理代が必要となることはもちろん、火災や感電などの事故にも繋がりかねません。最悪の場合は、作業員の怪我や死亡に繋がってしまう恐れも。たとえ小さな事故でも一度発生すると、周辺住民や関係各所への説明、再発防止策の検討など、各種対応に追われてしまいます。このような事態を避けるためにも定期的なメンテナンスは必要なのです。

稼働が止まってしまう

漏水で設備が故障すると、工場の稼働が止まる可能性も考えられます。稼働が止まると期日通りに納品ができなくなるので、取引先への謝罪や管理会社への調整などの対応に追われてしまうでしょう。また、漏水がひどく、屋根が腐敗してしまった場合には屋根全体(ないしは一部)の修理が完了するまで再稼働ができなくなる恐れもあります。どの工場でも、さすがに数週間〜数ヶ月の間も稼働が止まることは避けたいはずですので、定期的に防水工事・メンテナンスはしておきましょう。

漏電してしまう

漏水によって配線の周辺が劣化することによる重大な事故の懸念もあるので注意が必要です。例えば漏電により感電する恐れがあります。また、機械が故障する恐れや、火花によって火災が起きかねません。事前に防水工事を実施することによって、漏電被害を防ぐことができます。

工場の屋根を防水工事する方法

工場の屋根を防水工事する方法

工場の屋根を防水工事する際には、主に「シート防水」「塗膜防水」「アスファルト防水」の3つの方法に加えて、防水性能を高めることができるカバー工法があります。それぞれ特徴や費用相場が異なりますので解説します。

シート防水

シート防水は、屋根の表面に塩化ビニルシートやゴムシートなどを貼り付ける工事方法です。上から新品のシートを貼るので見栄えが良く、また耐久性も高いことがメリットとして挙げられます。比較的工数がかからない工事方法なので工期が短く済む点も特徴です。

一方で、シートを貼り付けることが難しい凸凹した形状の屋根には適していないためご注意ください。修理費用は、およそ750~1,500万円程度(施工面積2,000㎡の屋上の場合)が目安です。

塗膜防水

塗膜防水は塗料を塗り重ねて防水性を高める工事方法のこと。シート防水とは異なり塗膜を塗るだけなので、凸凹した複雑な形状の屋根でも工事が行える点が特徴です。また、元々敷かれている防水層の上からも塗れるので、撤去物が発生せず、廃棄費用がかからない点も特徴といえます。

一方で、塗料が乾燥するのを待つために工期が長引く点や、塗りムラがないようキレイに施工するには職人の技術力が必要になる点には注意が必要です。修理費用は1,250~1,750万円程度(施工面積2,000㎡の屋上の場合)かかりますので、あくまで目安として参考にしてください。

アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトの持つ接着性を利用して屋根の表面を防水する方法です。具体的な施工としては、高温で溶融したアスファルトで防水シートを敷く「熱工法」や、バーナーなどを用いてアスファルトを炙って貼り付ける「トーチ工法」などが一般的に用いられます。アスファルトは頑丈で耐用年数が長い傾向にあるため、ご予算に余裕がある場合は検討してみてはいかがでしょうか。

費用の目安としては1,500~2,000万円程度(施工面積2,000㎡の屋上の場合)となります。

カバー工法

カバー工法は防水工事ではないですが、防水性能を高めることができます。屋根の上から新しい屋根材を取り付ける方法です。屋根全体が傷んでいる場合の他、屋根の一部が劣化して雨漏りしている場合などに有効です。現在使用している屋根のカバーを取り外す必要がないので、工場を稼働させながら未然に防水対策をすることができます。工場の屋根材が波形スレートの場合は、特におすすめの工法です。2004年以前の波形スレートにはアスベストが含まれているので、カバー工法だと飛散の恐れがありません。

費用の目安としては波形スレートは1,600~2,000万円程度(施工面積2,000㎡の屋上の場合)となります。折板屋根だと1,000~1,600万円程度(施工面積2,000㎡の屋上の場合)となります。

防水工事の専門業者を選ぶ際のポイント

防水工事の専門業者を選ぶ際のポイント

防水工事の専門業者を選ぶ際には、下記2点のポイントを抑えておきましょう。

相見積もりをする

防水工事を依頼する際には、必ず相見積もりをとったうえで発注先を選定してください。これは、必ずしも一番安い専門業者を勧めているわけではありません。後述するように実績なども加味したうえで選定する必要があります。しかし、なかには費用を高く釣り上げて見積を提示してくる専門業者もありますので、相場感を知るためにも相見積もりは必須で行うことをおすすめします。

実績を確認する

防水工事は専門業者の技量に左右されます。必ず過去の実績を確認してから発注先を決めましょう。公式サイトに防水工事の実績が記載されていれば参考になりますし、その他にも会社の歴史が長ければそれだけ絶えず仕事のオファーが来るという一つの指標にもなります。

工事でミスが発生すると、最悪の場合は人身事故や工場の稼働停止にも繋がりかねません。できるだけ安心して任せられる専門業者に依頼しましょう。

工場の屋根の防水工事には綿半ソリューションズがおすすめ

工場の屋根の防水工事には綿半ソリューションズがおすすめ

工場の屋根の防水工事なら綿半ソリューションズがおすすめです。会社設立から約400年の歴史を通じて、数多くの工場施設を施工してきた実績を持ちます。

金属屋根を用いたカバー工法によって、高い防水性はもちろん、夏の暑さや冬の寒さの低減、豪雨時の雨音の軽減などを実現しています。また、集中豪雨対策としてバイパス樋の設置も実施しており、屋根上の排水経路を複数用意することでオーバーフローによる漏水を防ぐことも可能です。

長年培ったノウハウを基にお客様に最適なご提案をしておりますので、まずは気軽にお問い合わせくださいませ。

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