工場・倉庫の屋根の種類や修理に必要な費用は?工法別に解説

工場の屋根修理を検討している方のなかで、予め費用相場を把握したい方も多いでしょう。
本記事では、屋根の種類や工法別に費用相場を解説するほか、専門業者を選ぶ際のポイントまで解説いたします。
業者に依頼する前にぜひご確認ください。

工場・倉庫の屋根の種類と寿命

工場・倉庫の屋根の種類と寿命

屋根の種類によって修理の方法や費用が異なります。
そのため、まずは屋根の種類を把握しましょう。
工場等の屋根の種類は、主に下記3つのいずれかに該当します。

● 波形スレート
● 瓦棒葺き屋根
● 折板屋根

種類ごとに寿命も解説するので、メンテナンスの参考に、ぜひ貴社の屋根と照らし合わせてご確認ください。

波形スレート

波形スレート

波形スレートは、セメントと繊維を混ぜ込んで波形に成形された板のことです。
比較的安価な屋根材板で、耐久性・耐火性・遮音性に優れている特徴を持ちます。

一方で、ホコリが付着しやすく汚れやすかったり、金属ボルトが錆びて雨漏りの原因になったりなどのデメリットも挙げられます。
また、2004年以前に製造されたものにはアスベストが含まれています。
アスベストは飛散による健康被害が問題視され、2004年に使用を禁止する法律が定められた建材です。
撤去には危険を伴うため、処分時には多額の費用がかかるとされています。

● 小波スレートの寿命はおよそ20~30年程度
● 大波スレートの寿命は30~40年程度

▶ スレートについて詳細はこちら
▶ 波形スレートについて詳細はこちら

瓦棒葺き屋根

瓦棒葺き屋根

瓦棒葺き屋根は、一定間隔で並べた心木の上から、ガルバリウム鋼板等の金属屋根材をかぶせて固定する方法の屋根です。
心木とは屋根材を支えるための骨組みの役割を果たす棒のこと、ガルバリウム鋼板は、耐久性と耐腐食性に優れた金属製の素材のことをいいます。
軽量で、継ぎ目が少なく雨漏りのリスクを軽減できるため、傾斜の緩い屋根に採用されやすいのが特徴です。

● トタン瓦棒屋根の寿命は25~30年程度
● ガルバリウム鋼板瓦棒屋根の寿命は30~35年程度

一方で、経年劣化により心木が腐食してしまうと金属屋根材を固定する強度が弱まり、破損や飛散の可能性があるため、メンテナンスが必要になる点にも注意が必要です。

折板屋根

折板屋根

折板(せっぱん)屋根は、ガルバリウム鋼板等の金属素材を大きな波型に成形した屋根材を用いて作られます。
金属製なので軽量ながら高い強度を持つのが大きな利点です。
波形のため、強風の影響を受けにくく耐風圧性・排水性にも優れています。
また、野地板(屋根の下板地)が不要なため、工事期間が比較的短く済む点も特徴といえます。

一方で、金属製なため夏場は高温になりやすかったり、雨音が響きやすかったりなどのデメリットもあります。
また、錆びてしまう可能性もあるため、別途対策やメンテナンスが必要になる点にも注意が必要です。

● トタン屋根の寿命は20~30年程度
● ガルバリウム鋼板の寿命は30~40年程度

かつては、工場の屋根には波形スレートが採用されていましたが、最近では折板屋根を採用するケースも増えてきました。
波形スレートのうえに折板屋根を重ねるカバー工法も行われています。
綿半ソリューションズでもWKカバー工法を実施しており、スレート屋根改修工事 実績は全国トップクラスなので、興味のある方は、ぜひこちらの詳細からご確認ください。

▶ 折板屋根について詳細はこちら
▶ 屋根材の詳細について詳細はこちら

工場や倉庫の屋根材のメリット・デメリット

ここからは波形スレート・瓦棒葺き屋根・折板屋根のメリットとデメリットをお伝えします。

波形スレートのメリット

波形スレートが選ばれる理由は、耐用年数25年以上という優れた耐久性が真っ先に挙げられます。
法定不燃材料に指定されるほどの耐火性や、音漏れが少ない遮音性の高さもメリットです。
税制面では、同じ波形スレートで屋根を葺き替える場合は一括損金で処理できる利点もあります。

波形スレートのデメリット

波形スレートは表面に凸凹があるためほこりがついて汚れやすい素材です。
また、アスベストが含まれている可能性や、一時期質の悪いスレートが出回ったせいで耐用年数が低いスレート屋根がある点がデメリットと言えるでしょう。

工場・倉庫で使われているスレート屋根については下記記事もご確認ください。
工場・倉庫の屋根に使われているスレートは2種類ある!劣化した際の改修方法も解説

瓦棒葺き屋根のメリット

金属製の瓦棒葺き屋根は、軽量なため建物に負担がかかりにくいメリットがあります。
また、施工が簡単なため工事費用を抑えられます。
さらに、屋根の継ぎ目が少なく排水性の良い屋根なので、雨漏れしにくい点が嬉しいポイントです。

瓦棒葺き屋根のデメリット

瓦棒葺き屋根は金属製のため遮音性・断熱性・遮熱性の低さが気になります。
たとえば、金属でできているせいで雨が降ったときに雨音が響いて気になってしまうかもしれません。
金属の屋根は熱の移動も防ぎにくい点に注意しましょう。

折板屋根のメリット

折板屋根は耐久性が高く、低コストで短工期という特徴があります。
金属屋根のため、水はけが良く軽量でもあります。
屋根に負担がかかりにくい建材を探しているなら、折板屋根を検討してみましょう。

折板屋根のデメリット

折板屋根には金属屋根ならではのデメリットがいくつかあります。
まず、熱の移動が発生しやすい素材のため、断熱性・遮熱性が低い傾向にあります。
雨が降ると音が響いたり、錆びて雨漏りしたりする恐れも。これらのデメリットを加味した上で導入しましょう。

工場や倉庫の屋根の修理方法

工場の屋根の修理方法は、主に3つあります。
簡単な比較表を用意しました。

コスト 工期 寿命 向いている屋根
カバー工法 低め 短め 中〜長期 中程度の劣化にとどまるもの
葺き替え 高め 長め 長期 劣化が激しいもの
塗装 低め 短め 短期 軽度の劣化にとどまるもの

工場や倉庫の屋根修理には、劣化状況に応じた適切な方法を選ぶことが大切です。
修理方法によってコスト・工期・耐用年数が大きく異なるからです。

たとえば軽度の劣化には塗装が短工期・低コストで有効ですが、劣化が進んでいる場合はカバー工法が現実的。
損傷が激しい場合は耐久性を重視した葺き替えが適しています。

どれが適しているかわからない場合は、専門家に判断を委ねましょう。

屋根修理における工法別の費用相場

屋根修理における工法別の費用相場

工場や倉庫の屋根を修理する場合、工法に応じて費用相場は異なります。
主に下記3つの工法が用いられるので、それぞれ特徴や費用相場を把握しておきましょう。

● 塗装工事
● カバー工法
● 葺き替え

※こちらでご紹介するのはあくまで "目安” となる相場で、実際には工事会社・工事規模・工事時期によって変動しますので、参考までにご確認ください。

塗装工事

塗装工事は屋根の汚れを除去したうえで上から塗料をぬる方法です。
比較的軽度な修理のため、工事期間が短く、費用も抑えられる傾向にあります。

ただ見た目を直すだけではなく、防水・防汚コーティングを施すなど、建物を改めて保護する役割も果たします。
一般的には10年前後で防水機能が切れてしまうと言われるため、定期的にメンテナンスが必要になるでしょう。

  • 1平米あたりの費用相場
  • 波板スレート:5,000円〜8,000円前後
  • 折板屋根:4,000円〜7,000円前後

カバー工法

カバー工法は今ある屋根のうえに新しく屋根を重ねる方法のことです。
屋根を処分する必要がないため、その分だけ費用を安く抑えることができます。
工事後には屋根が二重になるため断熱性や防水性が高まると考えられるでしょう。

また、2004年以前に製造された波形スレートの屋根でもアスベストを飛散させることなく改修できるため、その点は大きなメリットといえます。
ただしカバー工法では屋根が重くなるため、建物によっては工事不可な場合もある点にご注意ください。

▶ 屋根カバー工法はデメリットだらけって本当?後悔しないためのポイントを解説

  • 1平米あたりの費用相場
  • 波板スレート:8,000円〜10,000円前後
  • 折板屋根:5,000円〜8,000円前後

葺き替え

葺き替えは、既存の屋根を撤去した後に新しく屋根を取り付ける方法です。
屋根ごと替えることから耐用年数が高まるメリットがある一方で、既存の屋根の撤去や処分にかかる費用が高くなる傾向にあります。

また、2004年以前に製造された波形スレートの屋根を撤去する場合には、アスベストの飛散を防ぐために別途対策が必要となるため、さらに費用がかさむ可能性もあります。
工事を依頼する場合には必ず相見積をとってから検討しましょう。

  • 1平米あたりの費用相場
  • 波板スレート:24,000円〜30,000円前後
  • 折板屋根:13,000円〜18,000円前後

工場・倉庫の屋根修理で業者を選ぶポイント

工場・倉庫の屋根修理で業者を選ぶポイント

専門業者を選ぶ際にはいくつかポイントがあります。
なかには悪質な業者も存在するため、少なくともこれからご紹介する2つのポイントだけは確認するようにしましょう。

建築業許可証の有無を確認する

建築業法上、施工価格が500万円以上になる場合には建築業許可証が必要となります。
屋根が大きい工場の場合には建築業許可証を持つ専門業者に依頼する必要がありますし、そうでない場合でも公的機関からの証明を受けているのは信頼に値しますので、参考までに確認すると良いでしょう。

過去の実績から選ぶ

屋根修理は高度な技術を伴います。
そのため会社の歴史が長く、屋根修理において高い実績を挙げている業者を選んだほうが無難です。
とくに屋根修理の成否は工場の運営にも関わることです。
手違いが起きて工事期間が伸びたり、修理で不手際が生じて雨漏りが起きたりなどといった失敗を少しでも避けるためにも、実績のある業者を選びましょう。

工場・倉庫の屋根改修工事の流れ

高所での作業になるため、まずはしっかりとした足場を設置することで、作業員の安全を確保します。
足場の設置が終わったら、安全作業床を設置します。
作業床は作業員が転落したり工具や資材が落下したりする事故を防ぐために大切なものです。

続いて、クレーンを使って屋根材を高い所まで持ち上げます。
既存の波型スレート屋根のフックボルトを利用して、金属下地を設置したら、上から新しい折板屋根を丁寧に張っていきます。

最後に屋根材の状態・雨仕舞の処理・ビスの締め忘れなど、細部までチェックして完了です。

工場や倉庫の屋根の施工事例

スレート

特殊車両製造工場(神奈川県)

  • 写真 Before
    Before
  • 写真 After
    After

築40年以上の大型工場も、WKカバー工法による屋根改修で機能性と見た目の両方を大きく改善できます。
この工場では、年々増え続ける降水量による雨漏りに悩まされていましたが、操業を止めずに施工できるWKカバー工法と、効率的なバイパス棟の導入によって問題を解決。
施工面積20,000㎡という大規模工事にもかかわらず、安全かつスムーズに完了しました。


折板

自動車関連工場(神奈川県)

  • 写真 Before
    Before
  • 写真 After
    After

この事例では、折板屋根の上に高性能断熱材と塩ビ樹脂系シートを重ねる乾式防水工法で改修しました。
既存屋根との間にできる空気層が断熱効果を高め、室温の安定や空調コストの削減にもつながります。
室内の過ごしやすさを重視したい方におすすめです。


瓦棒葺

染加工工場(福井県)

  • 写真 Before
    Before
  • 写真 After
    After

形状が複雑な屋根でも、WKカバー工法なら確実な改修が可能です。
本事例は、アーチ型と直線が混在する瓦棒葺き屋根で、一般的に施工難易度が高いケースでした。
しかし、丁寧な施工により、漏水リスクまでしっかりと対策。

複雑な屋根形状にも柔軟に対応できる点が、WKカバー工法の大きな強みです。

工場・倉庫の屋根修理なら綿半ソリューションズ

工場の屋根修理なら綿半ソリューションズ

工場の屋根のお困りごとなら、綿半ソリューションズがおすすめです。
お客様のご要望にお応えするために、常に工法の改良や新しい工法の開発を行っています。
本記事でご紹介したカバー工法(WKカバー工法)も、1983年の施工開始以来、総施工面積600万㎡以上の実績を有しています。
今まで積み上げてきた経験と技術をもとに、お客様に適切な屋根修理をご提供いたします。


操業を止めずに修理できる

綿半ソリューションズのWKカバー工法であれば、工場内部にある設備を移動させる必要もないため、工事期間中でも操業を止めることなく修理が可能です。
また、屋根に穴を開けないインダイレクト工法を採用しており、工事中でも漏水が起こる心配もございません。


さまざまな種類の屋根に対応

綿半ソリューションズでは「スレート」「折板」「瓦棒葺」など、さまざまな種類の屋根に対応しています。
修理のBefore/After画像は下記の通りです。
いずれの屋根でも過去多くの修理を経験しており、安心してお任せいただけます。


WKカバー工法で漏水を防げる

近年では異常気象が叫ばれており、例年「集中豪雨」が各所にて発生しています。
一時的に雨量が増すとオーバーフローによって屋内へ漏水してしまう危険がありますので、事後に対応するのではなく、事前に対策しておくのがおすすめです。

綿半ソリューションズでは、集中豪雨対策として「バイパス樋」をご提案しております。
バイパス樋を設置することで、集中豪雨時でも排水が分散されるため、従来の雨樋に負担がかかりづらく、漏水を防止することが可能です。

既に特許を取得した技術ですので、自信を持ってご提供いたします。
興味がある方はぜひ資料請求もしくはお問い合わせをしてみてください。

工場・倉庫の屋根にカバー工法がおすすめな理由については、あわせて下記記事をご確認ください。
工場・倉庫の屋根にはカバー工法がおすすめ!メリット・デメリットや施工事例を解説

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